- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/経/商/社/政策/外/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 30474
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 生徒・進路指導論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- F
- 担任者名
Instructor - 丸岡 俊之
- 曜限
Day/Period - 月5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本科目は「生徒指導の理論及び方法」「進路指導の理論及び方法」を学ぶことを趣旨としています。教育現場では、児童・生徒の不登校、いじめ、非行などの教育課題やインターネット・携帯電話(SNS)などによる問題行動等があります。こうした課題に対し生徒指導では、児童・生徒理解を基本としながら、発達段階に応じた集団指導や個別指導の在り方、自己指導能力の育成等について学びます。
また、進路指導では、子どもたちが生涯を通した自己の「あり方、生き方」を踏まえ、自ら進路を考えるキャリア教育の視点に立った指導が必要となっています。
授業など教科活動だけでなく、学級活動や特別活動をも通じて、指導力を身につけることを目標とします。また、グループワークなどを通じテーマを実践的に学んでいきます。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
生徒指導の意義や原理を踏まえ、教科活動や道徳教育、特別活動など学校教育全体の中で生徒指導を行うことや、教育相談の考え方について理解している。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
いじめ、不登校、SNS、児童虐待、職業観・勤労観の醸成等今日的な教育課題に対し最適解を見出し、実践的指導力の基礎を身につけようとする態度。
③主体的な態度の観点
生徒指導・進路指導に関する諸課題について自己の考えをまとめ、他者の考えと重ねながら、より良い指導法を見出そうとする。また、先駆的な指導に学ぶ姿勢を持っている。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 生徒指導・進路指導の現状と課題
授業概要・方法、学習・教育目標および到達目標、教科書、参考文献、成績評価および基準等。生徒指導や進路指導にかかる子どもをめぐる現状と課題を紹介。
第2回 生徒指導の意義・ねらい・指導の原理(自己指導能力の育成)
第3回 生徒指導の体制と組織
チーム学校における生徒指導体制、生徒指導の構造(発達支持的・課題予防的・困難課題対応的生徒指導)、生徒指導の組織と生徒指導主事
第4回 学級経営
学級における児童生徒の発達、集団指導と個別指導、集団づくりの3つの柱、学級活動と学級経営
第5回 学校安全・危機管理
学校安全の確保、危機管理、危機対応(防災教育含む)、感染症(コロナウイルス等)対策他
第6回 生徒理解と生徒・教師の関係
子どもの発達段階(発達的的特徴、青年期と自我同一性)、生徒理解の方法(生徒観察、心理検査法等)、教師と生徒の関係、教師のリーダーシップ(PM理論)等
第7回 教育相談
学校における教育相談(アセスメント、コンサルテーション、SC,SSWの役割等)、教育相談の技法(傾聴の3条件、カウンセリング技法、療法の種類)等
第8回 不登校
不登校の定義、現状と課題、類別、要因と対策。不登校児童生徒へのアプローチ、不登校予防策の考察
第9回 いじめ
いじめ防止法制定の経緯といじめの定義、いじめの構造、背景、対応について
第10回 非行・心の健康
非行と態様、各関係機関の役割と課題、SNS被害、薬物乱用防止等
第11回 人権教育
世界人権宣言、同和問題、子どもの権利条約、女性・外国人・障がい者、マイノリティ他
第12回 特別支援教育・発達障害
特別支援教育、障がい者差別解消法と合理的配慮、発達障害の種別と対応・指導法について
第13回 キャリア教育と進路指導
学校から社会への移行の現状と課題、キャリア教育理論(特性因子理論、職業的発達理論)、キャリア教育で育成すべき能力について
第14回 キャリア教育と進路保障
進路保障と人権(公正な採用選考と統一応募用紙)、学校教育と進路指導、多様性の時代とキャリア教育(バウンダリーレス・キャリア)
第15回 カウンセリング機能と進路指導
キャリアカウンセリングの基本機能、キャリアガイダンスの実際、関係機関との連携
定期試験は実施しない授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業で使用したレジュメに基づき復習しておくこと
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
最終回の課題テスト(40%)、各授業の発表、リフレクション課題提出等(60%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
授業の内容を正しく理解できているかどうか。
定期試験及び小テスト・課題レポート
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
題意を踏まえ、論理的に適切に表現できているかどうか。
定期試験及び小テスト・課題レポート
③主体的な態度の観点
文章から教職への意欲が伝わってくるか。
定期試験及び小テスト・課題レポート
- 教科書
Textbooks 文部科学省 生徒指導提要令和4年12月 文部科学省(東洋間出版社) 9784491051758
・生徒指導提要令和4年12月版は、文部科学省ホームページからダウンロードできます。URLは以下の通り。https://www.mext.go.jp/content/20221206-mxt_jidou02-000024699-001.pdf
※このデータを保存したものを教科書とすること可
・毎授業ごとに適宜プリント資料を配付します
-
参考書
References 河村 茂雄 『生徒指導・進路指導の理論と実際』 図書文化社 : 2011 9784810015782
高橋 哲夫 (編集), 藤原 正光 (編集), 西 君子 (編集), 仙崎 武 (編集), 今泉 紀嘉 (編集) 『生徒指導の研究―生徒指導・教育相談・進路指導、学級・ホームルーム経営』 教育出版 : 2009 9784316802466
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業で実施したミニッツペーパーを次回授業時にフィードバックする
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関西大学LMS、メール等で問い合わせ。教職支援センターへの来室。
その他
- 備考
Other Comments