- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/経/商/社/政策/外/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 30443
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 教職概説
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 7
- 担任者名
Instructor - 小室 弘毅
- 曜限
Day/Period - 金4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
人工知能が人間の能力を凌駕すると言われている時代、教職のありようも大きな変容を求められている。本講義では、人工知能との対比を軸に人間が行う教育という営みとはそもそもどのようなものなのかについて考え、そこから現代における教職の位置づけ、意義、役割、あり方について考えていく。さまざまな情報機器や教育系アプリ等が開発されることにより、人間の教師が行う教育のあり方は現在進行形で変化し続けている。そこに対応する必要がある一方で、そもそも教育とはどのような営みなのか、人工知能とは異なる人間の教師ができること、すべきことは何なのか、変化する時代を見据えながら教職というものについて考えていく。本講義では、職業としての教師のあり方を理解すると同時に教師を目指している受講者自身そのものにも目を向けていく。なぜなら教職とは自己のあり方と切り離された三人称的なものではなく、他ならぬ自分自身が問題となる一人称的なものだからである。
到達目標 / Course Objectives
本授業の到達目標は以下である。
①現代における教職のあり方について理解する。
②変化する時代状況と教職の関係について理解する。
③教職の内包と外延を理解する。
④自分自身の身体を通して教育について考察する力を身につける。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 現代における教育のあり方と教職
第2回 「教育」の語源と教職
第3回 「教師」の語源と教職
第4回 主体的・対話的で深い学びと教職
第5回 専門職としての教師
第6回 情動的実践家としての教師
第7回 探究者としての教師
第8回 反省的実践家としての教師
第9回 ファシリテーターとしての教師
第10回 カリキュラム・コーディネーターとしての教師
第11回 協働者としての教師
第12回 メディアとしての教師の身体
第13回 受信機としての教師の身体
第14回 現代社会の中の教職と学校文化
第15回 22世紀における教職授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業資料、教科書、ノートを読み返すと同時に、授業内容を自分の経験に照らし合わせて理解に努めるよう復習をすること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
毎授業時に課す小レポート(30%)と最終レポート(70%)で総合的に評価する。備考欄も必ず参照すること。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
・積極的な参加態度
・授業で得た知識を自分なりに咀嚼したうえで理解していること
・自分自身のことばで教職について語ることができること
・自分自身の身体、体験に真摯に向きあっていること
- 教科書
Textbooks 小室弘毅・齋藤智哉編 『ワークで学ぶ教育の方法と技術』 ナカニシヤ出版
-
参考書
References 井藤元編 『ワークで学ぶ教職概論』 ナカニシヤ出版
齋藤孝 『教師=身体という技術 構え・感知力・技化』 世織書房
他にも授業中適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
関大LMS
- 備考
Other Comments (1)学ぶ意欲のない学生の出席は認めない。教育をする者が最初にやるべきことは、学びの場をつくることである。学びはその場にいる者の身心両面にわたる「構え」に大きく左右される。「構え」は環境や他者との関係に大きな影響を受ける。やる気のないチームにいるとやる気のある者もその意欲を減退させ、能力すらも低下するように。つまり場づくりこそが教育の根幹である。それゆえ学びたいという積極的な意志を持つ学生を最優先に授業を進めていく。
(2)身体は周囲の環境と連動し刻々と変化している。授業も同様に参加者の身体やその場の雰囲気により刻々と変化する。本講義では、その変化する生ものとしての身体と授業を重視するため、講義計画はあくまで仮のものである。参加者各人のリアルな身体が作り出す場のあり方を優先して授業を行う。