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学部・研究科
Faculty/Graduate School
ガバナンス研究科
時間割コード
Course Code
98538
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
M現代日本政治論研究
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
小西 秀樹
曜限
Day/Period
火6
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 国、自治体、そして大小の民間組織における多様な政策決定の現場において、リーダーシップのあり方は重要である。本講義では政治学の観点からリーダーシップの問題を考察する。具体的には、現代日本政治のできごと、個別の政策決定事例をとりあげ、現代民主政治や社会構造の特徴とも関連させてリーダーシップの実際を分析し、あるべき形についても考察する。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(ガバナンス研究科(M))
1.知識・技能
  高度専門職業人として高い倫理性を持ち、国際社会・高度情報化社会が抱える諸問題にガバナンス学の高い専門性を用いて、自らが創り出した政策を実行に移すことができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  実践的なコミュニケーション能力を軸とする「考動力」を基盤とし、国際水準でも通用するグローバルあるいはローカルなレベルにおける課題の発見、それに対する政策の立案、そしてその政策を適切に評価する力を身に付けている。さらに政策分析の知識、研究の遂行に必要な基本的能力、国際的な視野も身に付けることができる。

到達目標 / Course Objectives

 すぐれて実践的なテーマであるリーダーシップ論について、多角的、客観的に理解することが重要である。

①知識・技能の観点
 現代政治分析の理論、方法論を修得し、それをもとに政治的リーダーシップ現象の事実を正確に整理し、理解すること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 現代日本における政治社会の主要論点、特に政治的リーダーシップの特徴を考察し、論理的に説明し、文章としても表現する力を養うこと。
③主体的な態度の観点
 政治的リーダーシップのあり方について自身の見解や仮説をまとめ、批判的に検証し、修正する力を養うこと。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

 受講生の関心、修士論文のテーマに配慮し、具体的には決定する。各回で取り上げる人物、事例についても、受講生と相談する。

第1回 政治学におけるリーダーシップ研究(1)  人物、資質
第2回 政治学におけるリーダーシップ研究(2)  組織、環境、文化
第3回 政治学におけるリーダーシップ研究(3)  選挙と政治家
第4回 首相のリーダーシップ(1)  敗戦、占領期
第5回 首相のリーダーシップ(2)  55年体制の形成
第6回 首相のリーダーシップ(3)  高度経済成長
第7回 首相のリーダーシップ(4)  経済低成長
第8回 首相のリーダーシップ(5)  行財政改革
第9回 首相のリーダーシップ(6)  政治改革 
第10回 首相のリーダーシップ(7)首相主導型政治 
第11回 政党におけるリーダーシップ(1)12年民主党分裂
第12回 政党におけるリーダーシップ(2)「一強多弱」の政党政治 
第13回 地域政治におけるリーダーシップ(1)自治体首長
第14回 地域政治におけるリーダーシップ(2)地域活性化
第15回 総括:政治的リーダーシップ研究の展望

授業時間外学習 / Expected work outside of class

 毎回、取り上げる文献の事前講読、要点の整理と、授業後、講義テーマ、自身の研究テーマとの関連性の再確認、適切な文章化を持続的におこなうことが必要である。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
テキストの講読(70%)、最終レポート(30%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
 現代政治分析の理論、方法論を修得し、それをもとに政治的リーダーシップ現象の事実を正確に整理し、理解することができたか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 現代日本における政治社会の主要論点、特に政治的リーダーシップの特徴を考察し、学術的、論理的な文章に仕上げることができたか。
③主体的な態度の観点
 政治的リーダーシップのあり方について自身の見解や仮説をまとめ、批判的に検証し、修正する力を養うことができたか。

教科書
Textbooks


開講時に指示する。

参考書
References


石井貫太郎(2004)『リーダーシップの政治学』東信堂。 
大井赤亥(2021)『現代日本政治史』筑摩書房。
上川龍之進(2010)『小泉改革の政治学』東洋経済新報社。
境家史郎(2023)『戦後日本政治史』中央公論新社。
高安健将(2009)『首相の権力』創文社  。 
服部龍二(2015)『中曽根康弘』  中央公論新社。 
増田弘編(2023)『戦後日本保守政治家の群像』ミネルヴァ書房。
待鳥聡史(2012)『首相政治の制度分析』千倉書房。 
宮城大蔵編(2021)『平成の宰相たち』ミネルヴァ書房。
御厨貴・牧原出(2021)『日本政治史講義』有斐閣。
森本哲郎編(2021)『現代日本政治の展開』法律文化社。   

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワーを設ける(曜日、時限は開講時に説明する)。
担任者メールアドレス   koni98@kansai-u.ac.jp

備考
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