- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - ガバナンス研究科
- 時間割コード
Course Code - 98505
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - M自治体政策研究
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 今井 希
- 曜限
Day/Period - 金5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
この授業は、地方自治に関する制度、マネジメント、政策ならびにそれらを研究するためのアプローチについて議論する。授業内容の詳細は受講生の問題関心やキャリアに応じて決めることになるが、地方自治に関する研究は学際的領域であるため、授業では地方自治制度や公共経営に関する議論に加え、組織論、経営戦略論、イノベーション、エコシステムに関する議論も取り扱う。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(ガバナンス研究科(M))
1.知識・技能
高度専門職業人として高い倫理性を持ち、国際社会・高度情報化社会が抱える諸問題にガバナンス学の高い専門性を用いて、自らが創り出した政策を実行に移すことができる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
実践的なコミュニケーション能力を軸とする「考動力」を基盤とし、国際水準でも通用するグローバルあるいはローカルなレベルにおける課題の発見、それに対する政策の立案、そしてその政策を適切に評価する力を身に付けている。さらに政策分析の知識、研究の遂行に必要な基本的能力、国際的な視野も身に付けることができる。
3.主体的な態度
学士課程で培った密なコミュニケーションを基盤とし、解のない現代社会の諸問題に高い専門性を持って意欲的に取り組み、強いリーダーシップをもって新しい価値を主体的に生み出すことができる。
到達目標 / Course Objectives
この授業の到達目標は、地方自治に関する制度、マネジメント、政策を研究する上での基礎的な知識を身につけていることである。具体的な目標は以下の3点である。
1) 地方自治に関する制度、マネジメント、政策を研究するための知識や、分析のための概念、理論的枠組みについて理解している
2) 地方自治に関する制度、マネジメント、政策に関する研究上の論点を理解している
3) 概念や理論的枠組みを運用し、自分自身の問題関心に基づき地方自治に関する議論を行うことができる授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 イントロダクション 授業の進め方、リサーチ・クエスチョンの作り方、レポートの作り方
第2回 地方自治の歴史 地方自治とはなにか、地方自治の歴史的変遷 明治期から現在まで
第3回 自治体と国の関係 国と地方における政府の役割、地方分権改革
第4回 自治体の区分と構造 都道府県と市区町村、市町村の再編と広域連携
第5回 地方公務員制度と人事管理 地方公務員制度の形成と発展、公務員制度改革、公務員のキャリア
第6回 自治体の組織論 (1):自治体の行政組織 自治体の行政組織の形態、自治体における分業と調整の仕組み
第7回 自治体の組織論 (2):新公共経営論 NPM とその影響 公共経営とはなにか、NPM の歴史と理論、行政組織や公務員制度への影響
第8回 自治体の組織論 3 )):組織理論の展開① 官僚制に関する議論 ウェーバー、マートン、セルズニック、グールドナーなど
第9回 自治体の組織論 4 )):組織理論の展開② 近代組織論、組織のコンティンジェンシー理論
第10回 自治体の組織論 5 )):組織理論の展開③ ポスト・コンティンジェンシー理論、組織と戦略
第11回 自治体とイノベーション イノベーションとは、ソーシャル・イノベーション、地域イノベーション
第12回 ローカル・ガバナンス ローカル・ガバナンスとは、ローカル・ガバナンスと自治体、ローカル・ガバナンスの事例
第13回 地場産業とクラスター政策 クラスター政策の変遷、クラスター政策と地方自治体、クラスター政策と地場産業の関わり
第14回 地域のエコシステム エコシステムとは、エコシステム概念の応用、エコシステムのマネジメント
第15回 総括授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業で扱う各テーマに関して、関連する文献を提示する。その文献に事前に目を通しておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
中間レポート 30% 期末レポート 70%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
レポートは、①問題設定、②先行研究の検討を踏まえた検討課題、③データ収集の方法、④分析内容、⑤レポートで用いている概念の理解、⑥レポート全体の論理的一貫性によって評価する。中間レポートは①②③、期末レポートは①~⑦のすべてが評価項目となる。
- 教科書
Textbooks 橋本行史編著 『新版 現代地方自治論』 ミネルヴァ書房 978-4623079902
その他の文献については、授業内で適宜提示します。
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参考書
References 橋本行史編 『地方創生 新たなモデルを目指して 』 創成社 978-4794432063
アルヴェッソン M ・サンドバーグ J. 著 佐藤郁哉訳 『面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方 論文刊行ゲームを越えて』 白桃書房 978-4561267829
その他の文献については、授業内で適宜提示します。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業内での質疑応答の形で行います。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー、もしくは関大LMSのメッセージを通じて問い合わせてください。
- 備考
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