2024 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
総情
時間割コード
Course Code
70472
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
応用数学(解析)
<C>
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
浅野 晃
曜限
Day/Period
木3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

「基礎数学(解析)」で取り扱った内容を基盤として,さらに知識の幅を広げるため,微積分に関係するいくつかのトピックをとりあげて説明します。また,「ベクトル解析」「関数解析」などの各種数学科目への橋渡しを行います。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
-  「無限」「実数」「収束」などの概念を正確に理解すること。
-  基本的な微分方程式の解法を理解すること。
-  複素関数論と測度論の基本を理解すること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
-  微分方程式が実社会でいかに応用されているかを理解すること。
③主体的な態度の観点
-  基本的な微分方程式を自力で解けるようになること。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 イントロダクション  〜  ちょっとかっこいい数学を

第1部 「無限」の理解
第2回 無限にも大小がある
第3回 実数とは何か
第4回 収束とはなにか,ε-δ論法

第2部 基本的な微分方程式
第5回 微分方程式とは・変数分離形
第6回 変数分離形の変形
第7回 2階線形微分方程式(1)
第8回 2階線形微分方程式(2)
第9回 第1,2部の演習

第3部 微分方程式に関する話題
第10回 生存時間分布と半減期
第11回 振動と微分方程式

第4部 「その先の解析学」への導入
第12回 複素関数論ダイジェスト(1)複素関数・正則関数
第13回 複素関数論ダイジェスト(2)孤立特異点と留数
第14回 測度論ダイジェスト(1)ルベーグ測度と完全加法性
第15回 測度論ダイジェスト(2)ルベーグ積分

授業時間外学習 / Expected work outside of class

-  講義では担任者作成のテキストを用います。各回の講義で用いるテキストは,その回の1週間前にダウンロード可能とするので,事前に読んでから講義に出席してください。また,講義で使うスライドも同時に公開するので,予習および講義の際に参照してください。
-  各回の講義終了後に,関大LMSで小テストを行います。 

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験(85%),関大LMSで回答する小テスト(15%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
 各回で取り上げた数学的概念・技法をきちんと理解できているかを評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 概念や技法について自力で説明できるかどうかを評価する。
③主体的な態度の観点
 基本的な微分方程式を解けるかどうかを評価する。

教科書
Textbooks


上記の通り,担任者作成のテキストを配布します。

参考書
References


参考書は,講義中に順次紹介します。

フィードバックの方法
Feedback Method

小テストには,回答期間終了後解説をつけます。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

連絡は,履修期間内は関大LMSのメッセージで,それ以外はメール  a.asano@kansai-u.ac.jp  でお願いします。浅野の過去の講義録,その他の浅野についての情報は  http://racco.mikeneko.jp/  で閲覧できます。

備考
Other Comments

-  浅野晃の「応用数学(解析)」は,2024年度は春学期に開講されます。秋学期にも別の担任者(奈良先生)の「応用数学(解析)」が開講されますが,春の内容と秋の内容は別です。ただ,春の「応用数学(解析)」と秋の「応用数学(解析)」は,同名の科目なので,両方の単位をとることはできません。

-「基礎数学(解析)」と「基礎数学(線形代数)」を事前に履修していることが望ましいです。「授業計画」にはむずかしそうな項目がならんでいますが,数学の勉強では,まず「何のために,何をやっているのか」を理解することが,「どうやって問題を解くか」よりもずっと重要です。「ちょっと高級そうな,ちょっとかっこいい数学」を勉強しましょう。