2024 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
総情
時間割コード
Course Code
70505
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
メディアイベント論
<M>
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
岡田 朋之
曜限
Day/Period
火4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

   今年は夏季五輪のパリ大会が予定され、さらに来年2025年には大阪での万博の開催が予定されている。今日、こうした巨大メディアイベントが日常生活にもたらす影響力は、いかなる形でどのような局面におよぶのであろうか。また、その受け手としての一般の人びとはどのようにそれらのイベントを受け止め、参加していくのだろうか。
 本講義は巨大メディアイベントの形成過程と現状について、多面的に検討することを通じ、情報メディアと私たちの日常生活や意識との深い関わりを考察していく。具体的な流れとしては、まず万博を中心に五輪やサッカーW杯といったメガイベントのこれまでの歴史的な経緯をたどる。そして21世紀以降に開催されたそれぞれの大会で見られた新たな状況を参照しつつ、私たち多くの市民より広く巻きこむに至っているこれらのイベントの今後のあるべき姿を展望する。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(総合情報学部)
1.知識・技能
  
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 イベントで表現される社会や文化の歴史的背景に対する理解、およびイベント空間や展示のデザイン、それらを表現するためのメディアについてのテクニカルな知識等の習得。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 本学でこれまでに受講し,学習した項目について、持てる知識とスキルを総動員し、メディアイベントを総合的に表現、評価する能力を最終課題に反映させること。

③主体的な態度の観点
 学外で実施されるリポート課題への取り組みと、最終課題の内容で高いクオリティを表現すること。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
・フィールドワーク

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  イントロダクション〜メガイベントの系譜
第2回  万博のまなざしがもたらした近代化
第3回  メディアイベントとノスタルジー〜懐かしさの記憶をめぐって(1)
第4回  メディアイベントとノスタルジー〜懐かしさの記憶をめぐって(2)
第5回  権力装置としてのメディアイベント
第6回  ナショナル・アイデンティティの表現をめぐって
第7回  アトラクションの進化
第8回  メディアイベントと企業活動
第9回  ICTの発展とメディアイベント
第10回  開発型から市民参加型へ
第11回  イベント空間の設計とデザイン
第12回  メディアイベントの効果と遺産
第13回  中間総括と課題提示
第14回  提出課題の紹介と講評
第15回  相互評価の結果発表とまとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

期間中に数回、関大LMSを用いたコメントを求める。
最終リポートの作成と提出。および上位選出リポートの評価の実施。
また期間中に学外で開催される展覧会もしくはミュージアムでの展示を観覧した上でリポートを提出してもらう予定である。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
期間中に数回実施するコメントおよび小リポートが30〜40%
最後に実施するリポートが60〜70%の予定

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①  知識・技能の観点
・学外でのリポート課題に適切に解答できているかどうか。
・最終課題の内容において、講義で提示した条件を十分満たした出展計画が練られていること。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・最終課題で講義内容をふまえた魅力的なイベント出展計画が練られていること。課題提出されたドキュメントがわかりやすく充実した内容となっていること。
 原則として最終リポートを提出しなければ単位は認定しない。

 最終課題については受講生による相互評価をおこなう予定である。また各々の小リポート等も含めて真摯な取り組みが見られることがもとめられる。

教科書
Textbooks


特に指定しない。原則として毎回レジュメを配布する。

参考書
References

加藤晴明・岡田朋之・小川明子編  『私の愛した地球博──愛知万博2204万人の物語』  (リベルタ出版)  978-4947637574
福間良明・難波功士・谷本奈穂編著  『博覧の世紀──消費/ナショナリティ/メディア』  (梓出版社)  9784872622270
吉見俊哉  『博覧会の政治学──まなざしの近代』  講談社(講談社学術文庫)  978-4-06-291993-7
黒田勇編  メディアスポーツへの招待  (ミネルヴァ書房)  9784623059416
飯田豊・立石祥子編著  現代メディア・イベント論——パブリック・ビューイングからゲーム実況まで  (勁草書房)  978-4-326-65410-9

その他、授業中に適宜紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

Web課題のコメントを適宜抜粋して紹介する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSのメッセージ機能を使用すること。

備考
Other Comments

講義内容の理解のためには、情報メディア論、ポピュラーカルチャー論などの科目を修得していることが望まれる。また、課題リポートの作成にあたってはグラフィック基礎実習、CG実習等の各実習科目で習得したスキルをフルに活用できていることが高い評点につながる。