2024 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
総情
時間割コード
Course Code
70416
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
情報メディア論
<M>
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
岡田 朋之
曜限
Day/Period
月4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 情報社会といわれる現代社会をとらえる上で、さまざまなメディアの影響が大きく関与していることに疑問の余地はない。しかしながら、その際メディアそれ自体が社会的・文化的に構成されたものである点を見過ごしている場合が少なくない。本講義では日常生活の中で今やもっとも身近な存在であるメディアとして、「ケータイ」や「スマホ」すなわちモバイルメディアを糸口に考察していく。かつて「ガラケー」といわれた従来型の携帯電話から、スマートフォンへと進化してきた中で、それらをめぐる社会現象や言説を文化的・社会的側面から分析することを通じて、メディアとは何か、メディアはどのように形成されるのか、メディアを媒介としてコミュニケーションや社会のあり方は変わっていくのか、今後メディアと社会はどうなっていくのか、といった問題群について取り扱う。
 その際、モバイルメディアの発展と密接に結びついている,ソーシャルメディアなどのインターネットを通じたサービスについても、関連する話題とともに参照していく。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(総合情報学部)
1.知識・技能
  
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 メディア論の基礎的な理論とあわせて、メディアと社会の関係についてのとらえ方、出発点とすべき問題などを考察する上で必要な、最低限の用語や概念を理解していること。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 上記の理解を通じて得た知識を元に、適切な思考形式や判断を選択できるかどうか。また課題として提示された資料に対して適切なコメントを返すこと。

③主体的な態度の観点
 毎回LMSで出題される課題への積極的な取り組み。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  モバイルメディアから学ぶということ
第2回  ケータイの誕生
第3回  モバイルメディアの多機能化をめぐって
第4回  若者とテキスト・メッセージの文化
第5回  メディアと自己意識
第6回  モバイル・メディアと家族(その1)
第7回  モバイル・メディアと家族(その2)
第8回  学校、子どもと情報化
第9回  都市空間とネット空間の融合
第10回  モバイル・メディアと監視社会
第11回  ケータイの流行と「モビリティ」の変容
第12回  モバイル社会の多様性(その1)
第13回  モバイル社会の多様性(その2)
第14回  モバイル社会の未来を考える(その1)〜ソーシャルネットワーキングのもたらしたもの
第15回  モバイル社会の未来を考える(その2)〜情報化と社会変容のとらえ方

授業時間外学習 / Expected work outside of class

・確認小テスト:授業の各回について、終了後にその回の内容に準拠した小テストを関大LMSを用いておこなう。その際、教科書および授業で配布した資料を参照しながら取り組んでもらう。受験の期限は講義後2日までとする。

・予習課題:LMSからおこなう事前のアンケートに回答してもらう。回答の集計結果や自由記述のいくつかを授業時間中に紹介する。回答期限は出題後4日までとする。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
各回の講義の最後もしくは終了後にLMSで実施するWeb小テスト(60%)。それ以外にLMSで実施するWebのアンケート、小リポート等(40%)。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点および思考力・判断力・表現力等の能力の観点
各回のWeb小テスト

②主体的な態度の観点
WEB小テストをもれなく受験できているかどうか。および予習のアンケート課題の回答状況。

教科書
Textbooks

岡田朋之・松田美佐編  『ケータイ社会論』  (有斐閣)  978-4-641-28125-7

教科書の他に、毎回配布資料をLMSにアップするので、受講の際には事前にダウンロードしておくか、教室で配布される紙版を受け取って、講義を聴きながら資料の空欄に記入していく形で受講すること。

参考書
References

富田英典編  『ポスト・モバイル社会――セカンドオフラインの時代へ』  (世界思想社)  978-4-7907-1677-8
松田美佐・土橋臣吾・辻泉編  『ケータイの2000年代──成熟するモバイル社会──』  (東京大学出版会)  978-4-13-050180-4
富田英典編  『セカンドオフラインの世界:多重化する時間と場所』  恒星舎厚生閣  978-4-7699-1678-9

その他、講義の中で随時紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

Web課題で記入してもらったコメントを、授業内で適宜抜粋して匿名で紹介する。その他に、LMSの掲示板を開設するので、そちらに書き込まれた質問等に直接コメントしたり、授業で紹介したりもする予定である。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

授業に関する質問等は、関大LMSのメッセージ機能で対応する。

備考
Other Comments

関大LMSを連絡や課題提出等に利用するので、随時確認すること。また連絡のバックアップも兼ねて、Twitterアカウント@twomoon_okを設定しているので,適宜フォローすること。
履修していることが望ましい科目:「社会学」