- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50755
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 中級心理学実験実習
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 5
- 担任者名
Instructor - 吉津 潤/宮原 朋子
- 曜限
Day/Period - 木4/木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
実験・実習・製図(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本実験実習では,初級心理学実験実習での学習を基にして,科学的な研究論文を作成するための総合力の習得と、研究計画を実施する実践力の習得を目的とし,3つのテーマでの心理学実験・調査を行い,統計的な方法論によるデータ解析の結果を,研究レポートとしてまとめる。
授業では,心理学の3つの領域から各1つテーマについて,クラス単位で実験実習を展開する。1つのテーマにについて授業内でデータの解析からレポート作成がある程度完了するように実験やデータ解析などの授業を進行させる。統計的手法の復習とより高度な方法論の体験学習も授業の目的とする。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・心理学的研究方法(実験・調査)について理解し,研究計画を立て実施することができる。
・心理学的データの収集・分析方法について理解し,実施することができる。
・心理学的データの統計的分析手法について理解し,実施することができる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・分析結果を先行研究や研究目的に照らして、考察としてまとめることができる。
・研究結果を学術論文の形式に従ってレポートにまとめことができる。
③主体的な態度の観点
・自分でテーマを選び、研究計画を立てることができる。
・グループワークに積極的に参加できる。
・研究の背景となる先行研究などを調べることができる。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
クラスごとに5週で1課題として実験実習を行う。
各課題においては、①実験計画法・調査研究法や倫理規定について ②レポートの書き方 ➂基本的統計量(平均・標準偏差・相関係数)の計算 ④推測統計(t検定・分散分析)の論理と統計的判断の講義を踏まえて実習を行う。
各課題において、いくつかのグループに分かれて研究計画を立て、データ収集を行い、得られたデータについて統計的分析を行い、レポートにまとめ提出する。以下が15回の予定である。
第1回~第5回:課題実習1 各クラスで下記の3課題のうちの一つを行い、レポートにまとめる。
①認知・実験心理学領域:潜在連合テスト
②社会心理学領域:観察法(自然観察と実験的観察)
➂人格・測定領域:構成概念の構造と尺度構成
第6回~第10回:課題実習2 各クラスで下記の3課題のうちの一つを行い、レポートにまとめる。
①認知・実験心理学領域:潜在連合テスト
②社会心理学領域:観察法(自然観察と実験的観察)
➂人格・測定領域:構成概念の構造と尺度構成第11回~第15回
第11回~第15回:課題実習3 各クラスで下記の3課題のうちの一つを行い、レポートにまとめる。
①認知・実験心理学領域:潜在連合テスト
②社会心理学領域:観察法(自然観察と実験的観察)
➂人格・測定領域:構成概念の構造と尺度構成授業時間外学習 / Expected work outside of class
・次回の実習範囲における専門用語の意味等を理解しておくように予習すること。
・実習の配布資料、ノートを読み返し、実習内容の理解に努めるよう復習をすること。
・授業中に十分に理解できなかった心理学的な専門知識や統計的分析手法に関して、次の授業までに理解できるように復習しておくこと
・必要に応じて、図書館・コモンズ・ITセンターを活用して、学習を進めること。
・グループワークによる課題もあります。各グループの進捗状況に応じて授業外に活動すること。
・本実習は、実験あるいは調査で収集したデータの統計的分析を行うため、分析手法や結果のまとめ方について理解をするよう復習しておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
下記①と②により評価する。
①授業への積極的な参加度(50%)
②3回提出される実習のレポート(50%)。なおレポートは形式点(5段階)と内容点(7段階)で評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
1.知識・技能の観点
・心理学の概念や用語の定義と内容について理解し、課題を実施でき、またレポートに適切にまとめることができるか。
・統計的方法を理解し、実施し、その結果を適切にまとめることができるか。
・心理学の研究論文の形式に沿ってレポートをまとめることができるか。
・図表を研究論文の形式に沿って作成することができるか。
2.思考力・判断力・表現力の観点
・研究計画を理解して実施し、その結果を適切にまとめているか。
・研究仮説について理解できているか。
・研究結果から結論を導き出しているか。
・先行研究に照らして考察できているか。
3.主体的な態度の観点
・各課題のテーマについて、研究計画、データ収集、データ分析において積極的に参加し課題を遂行できるか。
・各課題の研究テーマに関連する事項について、先行研究などを積極的に調べまとめた内容を報告できているか。
- 教科書
Textbooks
テーマごとにプリントを配布する。
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参考書
References 石井秀宗 人間科学のための統計分析―こころに関心があるすべての人のために― 医歯薬出版株式会社
村井潤一郎・柏木恵子 ウォームアップ心理統計[補訂版] 東京大学出版会
南風原朝和 心理統計学の基礎 有斐閣
日本心理学会 認定心理士資格認定委員会編 認定心理士資格準拠 実験・実習で学ぶ心理学の基礎 金子書房
- フィードバックの方法
Feedback Method 各課題の最終回にレポートに講評を付して返却し、次のレポート作成の参考にすることを指示している。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業開始前後の時間での質問およびメールにて対応する。
- 備考
Other Comments 受講生のクラス分けは学籍番号によって行います。
「臨床心理学基礎実習」および「上級心理学実験実習」を履修するためには,本科目を修得する必要があります。